起業体験ボードゲームとは?小学生が“遊びながら学べる”ビジネス教育の新定番
起業体験ボードゲームとは?小学生が“遊びながら学べる”ビジネス教育の新定番
「起業体験には興味があるけれど、いきなり本格的なプログラムに参加するのはハードルが高い」
「家でも気軽に“ビジネス”や“お金”について学ばせたい」
そんなご家庭にぴったりなのが、起業体験ボードゲームです。
この記事では、起業体験ボードゲームとは何か、小学生がどんな力を身につけられるのか、
そしてティーンエイジャービジネス協会が提供するスマイルゲームやビジネスキャンプとの組み合わせ方について解説します。
起業体験ボードゲームとは?
起業体験ボードゲームとは、ボードゲームの形式を使って、
- 商品・サービスを考える
- お客さんに買ってもらう
- 利益や損失を体験する
などのビジネスの流れをゲームの中で疑似体験できる教材のことを指します。
実際に会社を作るわけではなく、サイコロやカード、コマなどを使いながら、
「考える → 決める → 結果を受け止める」一連の流れを、遊びの延長で体験できるのが特徴です。
小学生が起業体験ボードゲームで学べること
① ビジネスの基本的な仕組み
多くの起業体験ボードゲームには、
- 仕入れ(原価)
- 販売(売上)
- 利益・損失
などの要素が組み込まれています。
「安く仕入れて、高く売ればいい」という単純な話だけでなく、
- お客さんが本当に欲しいものは何か?
- 値段を下げすぎると利益が出ない
- 投資がうまくいく場合もあれば、失敗する場合もある
といったことを体験的に学ぶことができます。
② 思考力・判断力・先を読む力
ゲームの中では、
- どのカードを選ぶか
- 今投資するか、しないか
- リスクを取るか、安全にいくか
など、さまざまな選択を迫られます。
そのたびに、子どもは自分なりに情報を整理し、判断し、結果を受け止めることになります。
これは、将来どんな仕事に就いても必要になる思考力・判断力・先を見通す力のトレーニングにもなります。
③ チームワークとコミュニケーション
家族や友だちと一緒に遊ぶことで、
- ルールを共有する
- 交渉したり相談したりする
- 勝ち負けの感情をコントロールする
といったコミュニケーション力や非認知能力も育ちます。
対戦型だけでなく、協力型のルールにアレンジすることで、思いやりやチームワークを育てることも可能です。
起業体験ボードゲームが「最初の一歩」に最適な理由
① 楽しさが先に来るから、学びが続きやすい
ボードゲームは、あくまで「遊び」です。
だからこそ、子どもにとっては“勉強させられている感”が少なく、自然と何度も繰り返したくなります。
繰り返し遊ぶことで、ビジネスやお金の感覚が少しずつ身についていきます。
② 失敗しても「ゲームだから」とチャレンジしやすい
実際にお金を失うわけではないので、リスクをとった挑戦もしやすくなります。
「この戦略は失敗した」「こうすればよかった」といった気づきを、
安心・安全な環境の中でたくさん経験できるのがボードゲームの良さです。
③ 家庭や学校でも導入しやすい
特別な設備や準備がいらず、ルールさえ理解すれば、家庭・教室・児童館など様々な場面で使えるのも魅力です。
教育現場でも、探究学習・総合学習・キャリア教育の一環として起業体験ボードゲームを取り入れる動きが広がっています。
スマイルゲームは“起業体験ボードゲーム”の代表格
ティーンエイジャービジネス協会のスマイルゲームは、まさにこの起業体験ボードゲームの考え方をベースにした教育プログラムです。
- 「仕事」「サービス」「税」「寄付」など、社会やお金の流れをゲームの中で体験
- 「お金」だけでなく「笑顔(スマイル)」が通貨として評価されるユニークなルール
- ビジネスだけでなく、思いやりや協力、コミュニケーションも育てることを重視
起業体験プログラムやビジネスキャンプの入口としてのボードゲーム教材としても、とても相性が良い設計になっています。
ビジネスキャンプと組み合わせることで、体験が“本物の力”になる
起業体験ボードゲームで「ビジネスの考え方」を学んだあと、さらに一歩進みたい場合にはビジネスキャンプがおすすめです。
ゲームの中だけでなく、実際に商品やサービスを作り、リアルなお客さまに届ける体験を通して学びが一気に深まります。
ビジネスキャンプの特徴
- 小学生〜中学生がチームを組んで商品企画・仕入れ・販売を実践
- 疑似通貨を使いながら、売上・原価・利益を“自分たちの数字”として体感
- 結果を振り返り、「どこが良かったか」「次はどうしたいか」を話し合うことで非認知能力が総合的に育つ
家庭で起業体験ボードゲームを活用するときのポイント
最後に、家庭で起業体験ボードゲームを活用する際のコツをいくつかご紹介します。
- 最初は「勝ち負け」よりも、「どう考えたか」を一緒に振り返る
- 終わったあとに、「この場面、他の選択肢もあったかな?」と親子で対話する
- 子どもが立てた戦略やアイデアを、できるだけ肯定的に受け止める
- ゲームで出てきたキーワード(投資・利益・税金など)を、ニュースや実生活と結びつけて話題にする
ゲームはあくまできっかけです。
「なぜそうなったのか?」を一緒に考える時間が増えるほど、起業体験ボードゲームは子どもの成長を後押しする教材になります。
まとめ:起業体験ボードゲームは“ビジネス教育の入り口”
起業体験ボードゲームは、
- ビジネスやお金の仕組み
- 思考力・判断力・先を読む力
- チームワークやコミュニケーション
など、多くの学びが詰まったビジネス教育の入り口です。
家庭でも取り入れやすく、子どもが「ビジネスって面白いかも」「もっと学びたい」と感じるきっかけにもなります。
ゲームで興味の種をまき、スマイルゲームやビジネスキャンプといった実体験プログラムで大きく育てていくことで、
子どもたちは自分の頭で考え、行動し、未来を切り開く力を身につけていきます。
監修: 一般社団法人ティーンエイジャービジネス協会
代表理事: 山田翔吾
出典: 経済産業省「起業家教育・アントレプレナーシップ教育」/金融庁「金融経済教育の推進」/OECD「Entrepreneurship Education for Young Learners」







