ゲーミフィケーション#4|VWが作った”世界一深いゴミ箱”
皆さんは【世界一深いゴミ箱】を使ったことがありますか?
それは大手車メーカーのフォルクスワーゲンが開発し、スウェーデンの公園に設置されています。
このゴミ箱にゴミを捨てると、「ヒューーーーーーン」と長い落下音がします。
とにかくこれが非常に長い…自由落下の速度で考えると1000m位は落下しているのではないでしょうか。その後「どーん!」という音がして、やっとゴミが着地したことがわかります。
もちろん実際に落ちているわけではなくプログラムで音が鳴るようにしているだけです。
しかしそれでも街の人はびっくりです。我先にとゴミを捨てるようになり、落ちているゴミを拾ってまで使う人も出てきました。
そう、フォルクスワーゲンの狙いはここです。
もともとはポイ捨てを防止したり、街の人がゴミを拾ってくれるようにと社内で立ち上げた美化プロジェクトでした。しかし「ゴミを拾いましょう!」と呼びかけても興味のない人が大半です。
そこで「楽しいエッセンス」を加えることで「ゴミ拾い」と言う面白くない行為を皆がやりたがるアトラクションにし、結果的に街の美化へつなげていく。
これもゲーミフィケーションの手法です。
いくら教えたり呼びかけても生徒や受講生に全く反応がない時は教育現場にいるとよくあるかと思います。そんな時は、ちょっとした楽しさをエッセンスに加えて皆の行動を引き出してみてはいかがでしょうか。