子どもが自信をなくす原因とは？体験を通して“自己肯定感”を育てる方法
子どもが自信をなくす原因とは？体験を通して“自己肯定感”を育てる方法
「うちの子、すぐに『どうせできない』と言う」
「失敗を極端に怖がって挑戦しない」
「人前で話すことを避けるようになった」
こうした悩みから「子ども 自信がない」と検索する保護者は少なくありません。
実は、子どもの自信は“性格”ではなく、育つ環境と経験によって大きく左右されるものです。
この記事では、子どもが自信をなくす主な原因と、
声かけや褒め方だけでは足りない理由、
そして体験を通して自己肯定感を育てる具体的な方法を解説します。
子どもが「自信がない」と感じてしまう主な原因
① 失敗経験ばかりが強く印象に残っている
テストの点数、運動、友達関係など、
「うまくいかなかった経験」ばかりが積み重なると、
子どもは挑戦＝失敗するものと感じるようになります。
② 結果だけで評価される環境にいる
「できた・できない」「勝った・負けた」だけで評価されると、
努力や工夫のプロセスが見えなくなります。
その結果、自分の価値を結果だけで判断する癖がついてしまいます。
③ 自分の役割や居場所を感じにくい
「自分がいなくても問題ない」「誰かの役に立っていない」
そう感じる状態が続くと、
子どもは自己肯定感を失いやすくなります。
なぜ「褒める」「声かけ」だけでは自信は育たないのか
もちろん、ポジティブな声かけや褒めることは大切です。
しかし、それだけでは一時的な安心感にとどまりがちです。
子どもが本当の意味で自信を持つためには、
- 自分で考えて行動した
- 役割を任され、やり切った
- 人から感謝された・必要とされた
といった実感を伴う成功体験が欠かせません。
自信は「体験 × 役割 × 振り返り」で育つ
子どもの自己肯定感を育てるうえで重要なのは、
次の3つがセットになった体験です。
① 体験：実際にやってみる
机の上の勉強だけでなく、
体を動かし、人と関わり、現実の中で挑戦する体験が必要です。
② 役割：自分に任された仕事がある
「これはあなたの担当だよ」と役割を任されることで、
子どもは責任感と存在価値を感じます。
③ 振り返り：できたことを言語化する
体験のあとに、
- 何がうまくいったか
- どんな工夫をしたか
- 次は何をやってみたいか
を振り返ることで、
成功体験が自信として定着します。
自信を育てる「お仕事体験・起業体験」の効果
お仕事体験や起業体験は、
この「体験 × 役割 × 振り返り」が自然に組み込まれた学びです。
- お客さんに向けて仕事をする
- チームで役割分担をする
- 結果を受け止め、改善を考える
これらの経験は、
「自分にもできた」「役に立てた」という感覚を子どもに与えます。
ビジネスキャンプ：本物の成功体験で自信を育てる
ティーンエイジャービジネス協会のビジネスキャンプでは、
小学生〜中学生が実際にチームでビジネスに挑戦します。
- 商品やサービスを自分たちで考える
- 役割を持って準備・販売を行う
- お客さんの反応を直接受け取る
「売れた」「喜んでもらえた」「最後までやり切った」
この体験が、揺るぎない自信につながります。
ゲームから始める「安心な挑戦」：スマイルゲーム
「いきなり大きな体験は不安」という子どもには、
スマイルゲームがおすすめです。
- 仕事・お金・社会の流れをゲームで体験
- 勝ち負けではなく“笑顔（スマイル）”が評価される
- 失敗しても安全な環境で何度でも挑戦できる
スマイルゲームは、
自信がない子でも一歩踏み出しやすい「挑戦の入り口」になります。
家庭でできる「自信を育てる関わり方」
① 結果より「工夫した点」を聞く
「何点だった？」ではなく、
「どこを工夫した？」と聞くことで、
子どもは自分の努力に目を向けられるようになります。
② 役割を任せて、口出ししすぎない
多少うまくいかなくても、
最後まで任せて見守ることが大切です。
③ できたことを一緒に言葉にする
「〇〇ができたね」「前より成長したね」と
具体的に言語化することで、自信が積み上がります。
まとめ：自信は“経験の積み重ね”で育つ
子どもの自信は、性格ではなく経験の結果です。
- やってみた
- 役に立った
- 認められた
この積み重ねが、
「自分は大丈夫」「また挑戦してみよう」という気持ちを育てます。
ビジネスキャンプやスマイルゲームのような体験を、
家庭での関わりと組み合わせながら、
お子さんの自己肯定感と生きる力を育てていきましょう。
監修： 一般社団法人ティーンエイジャービジネス協会
代表理事： 山田翔吾
出典： 文部科学省 非認知能力に関する資料／キャリア教育・体験学習に関する公開レポート等をもとに再構成。
