起業体験ワークショップとは？小学生が1日で学べる“ビジネスの入り口”を徹底解説
起業体験ワークショップとは？小学生が1日で学べる“ビジネスの入り口”を徹底解説
「起業体験には興味があるけれど、まずは気軽に一度試してみたい」
そんなご家庭にぴったりなのが起業体験ワークショップです。
1日または半日で参加できるプログラムが多く、小学生でも取り組みやすい“ビジネスの入り口”として注目されています。
この記事では、起業体験ワークショップとは何か、その中で子どもがどんな力を身につけられるのか、そして本格的な起業体験プログラムとの違いについて解説します。
起業体験ワークショップとは？
起業体験ワークショップとは、短時間で「ビジネスの流れ」を体験できる学びの場です。
商品やサービスのアイデアを考え、簡単な形にして、最後に発表したり販売のシミュレーションを行ったりします。
起業体験＝会社を作ることではなく、「考える → 形にする → 伝える」プロセスを体験する教育と考えるとイメージしやすいでしょう。
小学生でも参加しやすい3つの理由
① 1日で完結するから、予定が合わせやすい
多くの起業体験ワークショップは、土日などに1日完結型で開催されます。
塾や習い事で忙しい小学生でも、参加のハードルが低いのが大きなメリットです。
② 短時間でも“起業体験”のエッセンスを味わえる
アイデア出し・ミニ企画・発表など、起業体験プログラムの流れをギュッと凝縮しているため、
短時間でも「考える」「協力する」「発表する」といった経験が得られます。
③ 雰囲気を知る“お試し”として最適
本格的な合宿型の起業体験プログラムに参加する前に、子ども本人が「面白そう！」「もっとやってみたい」と感じられるかどうかを確かめる意味でも、起業体験ワークショップは最適なステップです。
起業体験ワークショップで育つ力
① 自分で考える力（思考力・発想力）
「どんなお店にしよう？」「誰に喜んでもらいたい？」といった問いに向き合うことで、
正解のないテーマに対して自分の頭で考える習慣が育ちます。
② チームワークとコミュニケーション
起業体験ワークショップでは、グループで一つの企画に取り組むことが多く、
役割分担や話し合いを通じてチームワーク・コミュニケーション力が鍛えられます。
③ 非認知能力（挑戦・粘り強さ・自己肯定感）
短い時間の中でも、うまくいかないことや時間内にやり切る難しさを体験します。
それでも最後までやり切る経験が、挑戦する力・粘り強さ・自己肯定感といった非認知能力の成長につながります。
起業体験プログラムとの違い
同じ「起業体験」でも、ワークショップと合宿型の起業体験プログラムでは目的と深さが少し異なります。
ワークショップ：入り口としての“体験版”
- 1日〜数時間で完結する
- アイデア出しやミニ企画が中心
- 「起業って面白そう！」と感じてもらうことが主なゴール
起業体験プログラム（キャンプなど）：本格的な“長編版”
- 数日間の合宿や連続プログラムとして実施される
- 仕入れ・販売・収支計算など、より本格的なビジネスフローを体験
- 非認知能力の変化や、子どもの行動の変化がより大きく現れやすい
イメージとしては、「ワークショップ＝体験版」「キャンプ型プログラム＝本編」という関係に近いと言えます。
実体験から一歩踏み込む：ビジネスキャンプとスマイルゲーム
ティーンエイジャービジネス協会では、「起業体験ワークショップ」を入り口としながら、さらに一歩踏み込んだ実体験としてビジネスキャンプ、日常に取り入れやすい教材としてスマイルゲームを提供しています。
① ビジネスキャンプ — 本格的な起業体験プログラム
- 小学生〜中学生がチームを組み、商品企画・仕入れ・販売・振り返りまでを実践
- 疑似通貨を使って、売上・原価・利益などを体感的に学ぶ
- 起業体験ワークショップで「もっとやってみたい！」と思った子どもに最適な次のステップ
② スマイルゲーム — 遊びながら学べるアントレプレナーシップ教育
スマイルゲームは、家族や少人数の場でも気軽に取り入れられる起業体験ボードゲーム的プログラムです。
- 「仕事」「サービス」「税」「貢献」など、社会や経済の流れをゲームを通して学べる
- 勝ち負けだけでなく、“笑顔（スマイル）”が評価される仕組みで、思いやりや協力も育つ
- 起業体験ワークショップの前後に活用することで、学びをつなげることができる
起業体験ワークショップを選ぶときのチェックポイント
最後に、数ある起業体験ワークショップの中から、どのプログラムを選ぶか迷ったときのポイントをまとめます。
- 対象が小学生向けに設計されているか（内容が難しすぎないか）
- 単なる「職業紹介」ではなく、子どもが自分で考えて手を動かす時間が確保されているか
- 「売上」「利益」だけでなく、振り返りや学びの時間が用意されているか
- 運営団体の教育理念や実績に納得できるか
- 今後、キャンプ型プログラムなどへつながる継続的な学びの機会があるか
起業体験ワークショップは、子どもたちにとっての「最初の一歩」です。
ここで「楽しい！」「もっとやってみたい！」という感情が芽生えれば、その後の学びや進路の選択肢は大きく広がっていきます。
監修： 一般社団法人ティーンエイジャービジネス協会
代表理事： 山田翔吾
出典： 経済産業省「起業家教育・アントレプレナーシップ教育の推進」／金融庁「金融経済教育」／OECD「Entrepreneurship Education for Young Learners」
